経理の実務経験は、資格がなくても武器になる

経理の経験は「資格がない」から評価されない、はもう古い。AI時代に武器になる実務経験とは

「簿記の資格はあるけれど、税理士でも公認会計士でもない。自分の経理経験は、転職市場でどこまで通用するんだろう」

経理・財務の仕事を長く続けてきた人ほど、こう感じたことがあるのではないでしょうか。 特に生成AIが話題になるたびに、「入力や集計の仕事はAIに置き換わる」というニュースを目にして、 漠然とした不安を抱いている方も多いはずです。

でも、実際のデータを見ていくと、少し違う景色が見えてきます。

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経理業務へのAI導入は、まだ2割程度

中小企業の経理担当者を対象にしたある調査では、経理業務へのAIツール導入率は約2割にとどまっており、 導入している企業の6割が自社のAI活用度を「60点以下」と自己評価しています。

導入が進まない理由として挙がるのは、「最終確認は人が行わないと信用しきれない」「結局、人がほぼ全件チェックしていて手間が減らない」といった声です。 つまりAIは処理や集計のスピードは上げてくれても、「この数字を承認していいか」「このイレギュラーな取引をどう処理すべきか」という判断の部分は、まだ人に委ねられているということです。

経理という仕事の中心は、これから「作業」から「判断・責任」へと移っていきます。 そしてこの「判断・責任」を担えるのは、資格の有無ではなく、実務の中で場数を踏んできた人です。

「資格がない」ではなく「現場の判断軸を持っている」という強み

仕訳が正確に切れる。月次決算を期日通りに締められる。資金繰り表を作って、銀行との交渉にも同席してきた。 税務調査の対応も経験している。

こうした一つひとつの業務は、それぞれ「作業」に見えるかもしれません。 しかし、これらを横断して経験してきたということは、単なる作業者ではなく、 会社のお金の流れ全体を理解し、イレギュラーな場面で判断ができる人だということです。

税理士資格を持つ専門家が「税務」という一点に強みを持つのに対し、実務経験を積んだ経理担当者は 「経理〜財務〜資金繰り〜対外交渉」という広い範囲を橋渡しできる存在です。 これは資格の有無とは別の軸で評価されるべき専門性であり、実際に管理部門特化型の転職エージェントでは、 資格の有無を問わず実務経験そのものを評価する求人が数多く存在します。

「遅くない」——キャリアを見直すタイミングに早いも遅いもない

「今更、この年齢で経理の経験を武器にするなんて」と感じる必要はありません。 実務を10年、20年と積み重ねてきたことは、若手にはない再現性のある強みです。 副業として経理・財務のスキルを活かす道もあれば、これまでの経験を正当に評価してくれる環境へ移る道もあります。

まずは、自分の経験がどんな形で評価されるのか、選択肢を知ることから始めてみませんか。

年収アップも視野に入れるなら

これまでの経理・財務経験を活かして、より条件の良いポジションへのキャリアアップを考えている方には、 管理部門・ミドル〜ハイクラス層向けの求人を扱うエージェントという選択肢もあります。

まずは選択肢を広く見てみたい方へ

特定の条件を絞り込む前に、まずは市場にどんな求人があるのか、全体像を把握しておきたいという方は、 中途採用全般を幅広く扱うエージェントに登録して情報収集から始めるのも一つの方法です。

経理・財務の実務経験は、資格の有無にかかわらず、AI時代においてもむしろ価値が高まっていく分野です。 「作業」はAIに任せ、「判断」を担う人材として、次のキャリアを考えてみてください。

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