地域の中小企業のリアルとは?副業支援を通じて感じたこと

私は副業=地域の中小企業支援と決めて活動しています。その理由はこちらを見ていただくとして、地域の中小企業の副業案件はますます増えています。

地方の中小企業が直面する課題としていわれているのが、人材不足や地域の過疎化です。さらに地方は都市部と比べて求人広告に対する反応率が低く、適切な人材の採用が困難であるという問題が重なってきます。

こうした背景をもとに、地域の中小企業、担当者が考えていることを実際の支援を通じて、私が感じたことを書いていきます。

目次

なぜ、地方の中小企業で副業人材の需要が高まっているのか?

  • 人手が足りない
  • 即戦力が欲しい

企業側の理由はこの2つに集約されます。

一方で支援する側も企業の副業解禁やリモートでの働き方の浸透により、会社員が自由な時間を持てるようになりました。

また、自治体や地方の信用金庫が中小企業を支援することも増え、企業と副業希望者をマッチングするサービスが充実してきました。あとは双方にとっていい出会いがあれば副業がスタートできる環境が整ってきたのです。

中小企業が欲しい人材とは?

面談や実際の支援をする中で、担当者が考える「欲しい人材」には共通点があります。

それは、先に挙げた「人材を募集する理由」につながります。

  • 人手が足りない ⇒手を動かして! 
  • 即戦力が欲しい ⇒答えを教えて!
  • 新しいアイデアが欲しい ⇒全く気付いていなかった!

これらを提供してくれる人を「人材」として見てくれます。

手を動かしてくれる人材が欲しい

よく聞く話は、いわゆるコンサルをしてくれる人はいる(いた)。しかし、こうした方がいい、ここが問題だ、という話で終わってしまって、具体的にどうしたらいいのかわからない、施策を実行できない・人がいない、という問題にぶち当たるのです。

専門性の高いスキルを持っている人材が欲しい

インターネット活用、海外進出、業務改善、DX化、インサイドセールス確立、新規販路の開拓(BtoBからbtoCへの展開)、オンライン広告の運用、事業計画書の作成、人事評価制度の改革、営業といった副業案件の募集があります。

地域の中小企業が抱えている課題は、すべての企業に共通することです。会社員として働いてきた人であれば、いまやっている仕事、スキルはすべて活かせるということです。

コミュニケーション能力が高い人材

地域の中小企業副業は基本リモートです。初回に現地訪問をすることもありますが、ほとんどが直接会う機会が無いま仕事を進行させます。企業の担当者もそこを心配される方が多くいました。

では、企業担当者はどこを見てコミュニケーションのスキルを判断するのでしょうか。それは最初の面談のときです。オンラインであっても話し方、雰囲気などは十分に伝わるので第一印象でコミュニケーションがとりにくいと思われてしまったら、不採用の確率が高くなります。

私が面談で気をつけていることです。

  • 自分が話をする時間はできるだけ少なくする
  • 相手側の話を聞く時間を増やす
  • (可能であれば)事前に簡単なものでいいので資料を送付しておく

どれも基本的なことですが、(自分自身のことも含め)50代だからこその落とし穴にはならないように注意しています。会社員の場合は50代になるとリアルの場での打ち合わせで、自ら進行役を務める機会はかなり少ないと思います。打ち合わせの段取り、必要なものは部下や外注先が準備し必要なタイミングで発言する役割が多くないでしょうか?

オンラインだからこその気づかい、配慮などは多くあります。会話がうまい=コミュニケーション能力が高い、ではないことを再認識しておきましょう。

副業人材が提供できる本当の価値とは?

手を動かす、コミュニケーション能力を発揮してスムーズな業務の進行は「普通にやって欲しいこと」です。もちろん、これがうまくいっていないと業務に支障をきたすので大事なことではありますが、企業側の期待を超えることにはなりません。

実際に地域の中小企業支援を行っていて感じるのは企業側の期待値を超えるタイミングがあると、さらに業務がスムーズに進んでいくとうことです。これは「レベルの高いスキルを発揮する」ということではなく、企業、担当者が気がついていなかったこと、新しい視点でのアドバイスのときに起こります。

会社の中では当たり前のこと、普通すぎて気に留めていないことでも別の視点では違った見え方をすることが多々あります。この発見が新しいアイデアであり、施策につながっていくので副業支援者が企業に提供できる本当の価値だと感じています。

長くお付き合いするために

縁があって、副業を支援する機会に恵まれたらできるだけ長くお付き合いできるとうれしいですよね。そのために必要なことを実体験からピックアップしました。

  • 小さいことから始めて大きくしていく
  • 自分自身も新しいスキル・知識を増やしていく

最初から大きなことを期待しない

時給や仕事の内容については、小さいところから始めるように心がけています。いきなり希望するMAXの時給ではなく、それよりも低い金額ではじめて案件を広げていく努力をしましょう。そうなれば自然に時給も上がっていく、もしくは相談できる状態になります。

新しいスキルを身につける活動

良い関係が構築できれば、新しい提案や未経験の業務に取り組むことも可能になります。私自身も本業ではやっていなかった、ホームページ更新やSNSの実運用に携われるようになりました。

特にWebマーケティング関連の仕事では「手を動かす」仕事がたくさんあります。経験がなくてもいまから技術を習得して、そのときに付き合いのある企業でチャレンジする機会を狙ってみませんか?

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50代の副業へのチャレンジで大切なことはすぐに動くことです。これからは副業に就く30~40代がどんどん増えてくると思われます。若い人と競い合うためにはスタートダッシュが重要です。

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副業支援を通じて感じたこと

  • 口ではなく、手を動かすこと
  • 本業とは違う役割に徹する
  • 部外者ならではの視点を発揮する
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