はじめに
「50代からでも副業、始められますよね?」
そんな軽い気持ちで挑んだ最初の面談。
結果は…想像を絶する惨敗でした。
今思い返すと、顔から火が出るような30分間。
でもこの失敗があったからこそ、面談で成功できるようになったのです。
今回は、50代で副業を考えている方に向けて、私の「最悪の面談体験」を赤裸々にお届けします。
地獄の30分間 ── すべてが裏目に出た面談
- 面談相手: 地域の建設関連の企業
- 募集内容: Webマーケティングのサポート
- 私の準備: 完璧……のつもりでした
面談開始から5分後
「それでは自己紹介をお願いします」
ここから私の暴走が始まりました。
約8分間、ノンストップで過去の経歴を語り続け、相手の表情はどんどん困惑。
面談開始から13分後
やっと本題に入ったかと思いきや──
今度は専門用語のオンパレード。
「GA4でのUAとの差分を把握してKPIを設定し、PDCAサイクルを回しながらCPAを下げていく必要があると…」
相手:「……すみません、GA4というのは?」
完全に「???」な空気。
面談開始から20分後
私はまだ話し続けていました。
一方的に話し、相手が何か言おうとしても話を被せてしまう始末。
面談後に気づいた「致命的な勘違い」
勘違い①:相手は私の過去に興味がない
面談の25分を「昔話」に費やしてしまった私。
でも、相手が知りたかったのは:
- 今の課題をどう解決してくれるのか
- 若いスタッフとうまくやれるのか
- 会社の雰囲気に合う人か
でした。
勘違い②:募集要項の言葉を鵜呑みにした
「Webマーケティングのサポート」とあったので、
私は勝手に高度なデジタルマーケだと思い込んでいました。
実際は:
- SNS投稿のサポート
- ホームページ更新
- 問い合わせメールの対応
という日常業務の手伝いでした。
勘違い③:「プロっぽく話さなきゃ」の呪縛
専門用語を多用しすぎて逆効果。
相手にとっては:
「この人、難しいことばかり言ってる…」
「一緒に働きにくそう…」
そんな印象を与えてしまいました。
最悪の面談から学んだ「本当に大切なこと」
変化①:話すのは3割、聞くのは7割
質問中心に切り替え:
- 「どんなことで困っていらっしゃるんですか?」
- 「理想的にはどうなったらいいですか?」
相手の話をじっくり聞く姿勢を持つようにしました。
変化②:一度に話すのは1分以内
例えば:
「前職では営業をしていました。特に新規開拓が得意です」
これで一度止めて、相手の反応を待つ。
会話のキャッチボールを意識するようになりました。
変化③:専門用語は使わない
例:
- ❌「CPAを最適化して…」
- ⭕
「どの広告が効果的だったか、わかりやすく整理しましょう」
誰にでも分かる言葉に言い換えました。
変化④:仕事以外の話も大切にする
地方の企業では、「人となり」も大切。
趣味・地域・グルメなどの話題で距離を縮める努力をしました。
50代だからこそ大切にしたい面談のポイント
「経験」を「安心感」に変える
「長年の営業経験があるので、お客様対応には慣れています」
「失敗も多かったので、リスク回避には自信があります」
謙虚に、誠実に伝えることで「頼れそう」という印象に。
「余裕」を「安定感」として伝える
「長期的なお付き合いを前提に、丁寧な仕事をしたいです」
生活のために必死ではないぶん、落ち着いた対応が強みになります。
まとめ:恥ずかしい失敗があったからこその成長
あの最悪の面談から半年。
いまでは月3万円の副業収入を得られるようになりました。
50代の副業面談で大切なのは:
- ✅ 聞き上手になる(話すのは3割、聞くのは7割)
- ✅ 一度に長く話さない(1分以内で区切る)
- ✅ 専門用語を使わない(中学生でも分かる言葉で)
- ✅ 人となりを伝える(雑談や共通点を大切に)
- ✅ 年齢を武器にする(経験を安心感に、余裕を安定感に)
恥ずかしい失敗談を書くのは勇気がいりましたが、
これから副業を始めようとする50代の方の参考になれば幸いです。
失敗しても、挑戦し続ける限り「遅すぎる」なんてことはありません。