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「自分の強みがわからない」なら、発信してみよう
副業に応募しようとするとき、多くの人がこう感じます。
「企業の求めるスキルに合っていないかも…」
「履歴書や職歴だけでは、自分の良さが伝わらない」
特に50代の場合、「経験はあるが、それをどう見せればいいか分からない」と戸惑う方が非常に多いです。
そんなときに有効なのが、“発信”という手段です。
情報発信は「もうひとつの履歴書」になる
ブログやX(旧Twitter)、noteなどで発信をすることで、
- どういう考えを持っているか
- どんな経験を積み、どう解釈してきたか
- どんな人とつながりたいと思っているのか
といった「履歴書では見えないあなた」を、自然な形で相手に届けることができます。
応募先があなたの発信を見て「この人、価値観が合いそうだ」と感じれば、それだけで選ばれる理由になります。
情報発信の副産物=“自分の強み”の可視化
さらにもうひとつ、大きなメリットがあります。
発信をすると、自分の強みが「言語化」されていくのです。
- 文章を書こうとすると、「自分はどんな経験をしてきたのか?」を振り返ることになる
- 誰に伝えようかと考えることで、「自分は誰の役に立てるか?」が見えてくる
- 伝わる表現を探すうちに、自分の“得意な伝え方”にも気づける
つまり、発信は自己理解のプロセスでもあるのです。
誰に向けて書くかを決めるだけで、内容は変わる
この自己理解を深める発信をより効果的にするには、「誰に向けて書くか?」を最初に決めておくことが重要です。
たとえば同じテーマでも、ターゲットが違えばこう変わります:
- 「若手社員に伝える“社内調整のコツ”」
- 「副業希望者向けに伝える“働き方の視点”」
- 「地元商店に伝える“接客マインド”」
伝える相手が明確になると、あなたの経験のどの部分を切り取ればいいかが見えてきます。
発信=“自己紹介のアップグレード”
発信は、履歴書や職務経歴書では伝えきれない「あなたらしさ」を表現できる場所です。
- 価値観
- 得意な考え方
- 働く上で大事にしていること
- コミュニケーションスタイル
それらを発信し、蓄積していくことで、選ばれる“土台”が自然と育っていきます。
まずは「誰に、何を伝えたいか」を書き出してみよう
以下のシートを参考に、自分の発信軸を整理してみてください
発信軸を整理するためのシート(記入例付き)
項目 | 質問ガイド | 記入例 |
---|---|---|
① 誰に伝えたいか | ・どんな立場・状況の人? ・過去の自分や相談相手を思い出して | 副業OKになったけど行動に移せずにいる、50代の会社員。周囲に相談できる人もいない。 |
② 何を伝えたいか | ・どんな経験を伝えたい? ・それによって相手が得られることは? | 情報発信(ブログやX)によって、自分の考えや人柄を見せる方法。履歴書では伝わらない“らしさ”を届ける手段。 |
③ なぜ伝えたいか | ・それを伝えたい理由は? ・同じ悩みを経験している? | 自分も発信を始めるまでは「何を売ればいいのか」と悩んでいたが、発信を通じて自己理解が深まり、副業選びがスムーズになったから。 |
④ どんな変化を起こしたいか | ・読んだ人にどうなってほしい? ・どんな一歩を踏み出してほしい? | 「発信=マネタイズ」ではなく、「伝えることで道がひらける」と気づいて、自信を持って副業に挑戦してほしい。 |
この表の活用方法
- ブログのプロフィール文や「発信の目的」として掲載
- noteやXの「自己紹介投稿」に活用
- 自分の方向性がぶれそうになったときに見直す指針として使う