マッチングサイト経由の案件にありがちな落とし穴
マッチングサイトを通じて案件を受けると、「このプロジェクトの目的や依頼内容はもう整理されている」と思いがちです。運営会社が整えてくれた情報がしっかりしていると、つい「この通りに進めればいいんだな」と受け取ってしまうこともあります。
でも、ちょっと待ってください。
それが本当にクライアントがやりたいことを正確に表しているとは限りません。
むしろ、運営会社は「伝えやすく整理している」だけで、クライアントの本音や根本的な課題までは反映されていないことも多いのです。
自社の課題を自分で言語化するのは、実はとても難しい
クライアントが感じている「困りごと」や「やりたいこと」は、必ずしも明確に整理されているわけではありません。
自社の課題を客観的に見て、正確に言葉にするのは、実はとても難しいことです。
だからこそ、第三者=支援者の視点が必要です。
自分では気づけていない問題点や、真に取り組むべきテーマを外部の視点で掘り下げ、フォーカスしていくことが、課題解決の第一歩になります。
面談で聞いた内容も、スタート時には改めて確認すべき理由
初回の面談で直接クライアントと話して、「なるほど、こういうことをやりたいのか」と理解したつもりになるケースもあります。でも、プロジェクトを本格的に始める前に、改めて目的や背景、ゴールを聞き直すことが大切です。
理由はシンプルで、クライアント側も最初はふわっとしていることがあるから。
話していくうちに「あ、やっぱりこっちが大事かも」と変わってくることもよくあります。
受け取った情報をそのまま進めない。「自分で聞いて、自分で整理する」
外から与えられた要件や資料を鵜呑みにしてそのまま動くのではなく、自分で直接ヒアリングして、理解し、自分の言葉で整理し直すこと。これが、プロジェクトをうまく進めるための最初の一歩です。
クライアントのやりたいことを「わかったつもり」ではなく、「自分の中に落とし込む」。それができて初めて、本当に役に立つ提案や進行ができるようになります。
経験からの教訓
私自身も何度もこの「聞き直し」を怠って失敗しそうになった経験があります。
でも、「一回聞いたから大丈夫」と思わず、スタート時点で「これまで伺ってきた内容を整理し、再確認したいのですが」と一言添えてヒアリングをし直すようにしてからは、プロジェクトのスムーズさが大きく変わりました。
まとめ
- マッチングサイトの情報は「整理された一次情報」にすぎない
- 面談で聞いた内容も、プロジェクト開始時に改めて確認することが大事
- 自社の課題は自分で言語化するのが難しいからこそ、第三者の客観的な視点で深堀りすることが重要
- 聞いた内容を自分で再整理し、要件定義を自分の手でまとめる
最初に「正しく把握する」ことが、後のトラブルや手戻りを大きく減らすポイントです。