会社員として副業を行うということは、毎日決められた勤務時間の外側で挑戦を続けることを意味します。
限られた時間のなかで副業を「継続」できる人と、途中で止まってしまう人がいます。
この違いを分けるのは、たった一つ。
時間の使い方を“設計”しているかどうかです。
さらに、しっかりとした時間設計は、クライアントからの信頼を得るためにも欠かせません。
タイムマネジメントではなく、「時間設計」が信頼のカギです
「もっと時間をうまく使いたい」
「スキマ時間を活用しよう」
こうした考え方も大切ですが、それだけでは継続するのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
副業を継続している方たちが実践しているのは、“設計された時間の使い方”です。
「設計」とは、単に予定表を詰めることではありません。
「何を、いつ、どれくらいの時間で、どのような状態で取り組むか」までをあらかじめ組み立てておくことです。
それが、疲れた夜や忙しい朝であっても、副業を前に進める原動力になります。
忙しい会社員のための「時間設計」3ステップ
1. 「副業時間」を先に確保する(確保設計)
予定が空いてから副業をやろうと考えても、なかなかうまくいきません。
本業や家事、プライベートの予定が自然と埋まっていってしまうからです。
だからこそ、「先に副業の時間を確保しておく」必要があります。
- 毎朝6:30〜7:30は副業タイムと決めておく
- 土曜の午前中は副業、それ以外はリフレッシュにあてる
このように、副業のための時間をあらかじめ予定に入れておくことで、「空いたらやる」ではなく「やる時間を守る」ことができるようになります。
2. 作業を「時間」に割り振る(判断削減 × 精密設計)
「1時間空いたから何かやろう」と思っても、思ったほど進まなかったという経験はありませんか?
それは、“何をどれくらいやるか”が決まっていないからです。
副業は、時間に対して「どの作業をどれくらいの時間でやるか」をあらかじめ設計しておくことがとても大切です。
たとえば、クライアントの競合調査をする場合:
- 調査目的・範囲の整理:15分
- 競合選定・URL収集:20分
- WebやSNSでの情報収集:40分
- データ整理・比較表作成:30分
- 所感・戦略ポイントのメモ作成:20分
- レポート整形(Google Docs など):30分
合計で約2時間35分ほどかかる見積もりです。
これを30〜60分単位に分けて「火曜の夜は競合リストアップ」「水曜は情報収集」といったように組み立てておくことで、迷いがなくなり、確実に前に進めるようになります。
さらに大切なのが、計画どおりに実行できたかを後から分析することです。
予定どおりに進んだか、どの作業に思った以上の時間がかかったのかを記録しておくことで、次回以降の見積もり精度が上がります。
予測が外れた場合でも、単なる失敗ではありません。
むしろ、「次はこう見積もろう」と学びが得られる貴重な経験になります。
そして、ここまで細かく設計・実行・振り返りができていれば、クライアントに必要なタイミングで「作業の見通し」や「進行状況」を共有することも可能です。
「○日までに初稿を提出します」「現在ここまで完了しています」など、根拠あるスケジュールとともに報告できるため、信頼性の高い副業パートナーとして認識されやすくなります。
3. 「5分だけやるタスク」を用意しておく(継続設計)
副業を継続するうえで、もっとも大切なのは「手を止めないこと」です。
やる気が出ない日や時間が取れない日でも、“5分だけやる”ことができれば、習慣は維持できます。
そこでおすすめなのが、「5分だけやる競合チェック」のようなミニタスクリストを作っておくことです。
📌 5分だけやる競合チェック|ミニタスクリスト(例)
【Webサイト編】
- 競合1社のTOPページの見出しをスクリーンショットして確認する
- サービスページの価格表だけを見る
- ブログ記事のタイトルを5つチェックする
【SNS編】
- 競合のInstagramの直近投稿3つを見る
- プロフィール文(SNSやnote)を読む
- リール動画を1本だけ再生して印象を確認する
【比較・記録編】
- 競合3社のキャッチコピーをメモ帳に並べてみる
- 自社との違いを3行で書き出す
- 気になった競合に★マークをつけてリストへ追加
これらのタスクは、通勤中や昼休みなど、スキマ時間にスマートフォンひとつで完了できます。
「今日はこれだけ」と決めておくことで、気持ちも軽くなり、継続しやすくなります。
まとめ|時間設計で「継続力」と「信頼力」を手に入れる
副業は本業とは別のエネルギーが必要な活動です。
だからこそ、エネルギーや集中力が少ない日でも動けるよう、あらかじめ時間の設計をしておくことが重要です。
- 副業のための時間を先に確保する
- 作業を分解して、かかる時間を見積もる
- 忙しい日でも動ける「5分タスク」を用意する
- 計画と実績を振り返り、精度を上げる
- クライアントへ進捗を的確に共有し、信頼を築く
この5つを実践すれば、副業は無理なく継続でき、さらにクライアントからの信頼も自然と高まっていきます。
ぜひ、今日からあなたの副業にも「時間設計術」を取り入れてみてください。