副業を考え始めたとき、最初につまずくのが「自分に何ができるのか分からない」「誰に向けて何を発信すればいいのか分からない」という悩みです。
特に、長年会社勤めをしてきた方ほど、「自分の経験なんて特別じゃない」と感じやすいものです。
ですが実は、あなたの過去の経験や、つまずいたことそのものが“誰かの役に立つ材料”になるのです。
今回は、自分の経験を活かして副業につなげるための第一歩として、「誰の、どんな悩みを想定するか」からスタートし、「何を、どう届けるか」までを3ステップで解説します。
目次
① 誰の、どんな悩みを想定する?
― 思いつかないときは、“過去の自分”に問いかけてみる
「ターゲットを決めるのが大事」と言われても、いざ考えると何も浮かばない…。そんなときは、「他人」ではなく「過去の自分」に向き合うことから始めましょう。
▼ ステップ①:自分の過去を振り返る3つの質問
- A. 悩んでいたことは?
・どんなときに、誰にも相談できずに困っていた?
・時間、お金、人間関係、キャリアなどでつまずいた経験は? - B. 情報を探していたときは?
・どんなキーワードで検索していた?
・YouTubeや本で熱心に調べたテーマは? - C. 人に感謝されたことは?
・職場で「それ助かる!」と言われた行動や知識は?
・後輩や同僚に「教えて」と頼られた内容は?
▼ ステップ②:「過去の自分」+「当時の悩み」を組み合わせる
たとえば:
- 副業に興味があったけど、何をすればいいか分からなかった頃の自分
- 業務のマンネリでモチベーションが下がっていた頃の自分
- 管理職になったけど、部下育成に悩んでいた頃の自分
▼ ステップ③:「こんな人に届けたい」を一文にしてみる
「〇〇な状況にある〇〇な人」に向けて、
「〇〇な悩みを解決するヒント・体験・商品」を届けたい。
例:
- 「50代で副業を始めたいけど不安な会社員」に向けて、最初の副業選びに失敗しないための経験談とヒントを届けたい。
② 自分の経験は、その悩みにどう役立つ?
次に考えるのは、「自分の経験がどうその悩みに役立つか?」という視点です。
ここでも「特別な実績」である必要はありません。むしろ、“つまずいたけど乗り越えたこと”や“苦労したからこそ分かること”が価値になるのです。
たとえば:
- 営業職として培った“伝える力”を活かして、ライティング副業に挑戦した
- 職場の人間関係で悩んでいたが、考え方を変えて乗り越えた体験がある
- 管理職になって初めて悩んだ“部下育成”のコツを独学で身につけた
- 残業ばかりの生活から、“仕事と副業の両立”に成功した時短術
- スキル不足に悩んで、YouTubeや独学で学んだCanvaやPowerPointの使い方
③ どんな形で伝える?
最後に、「どんな形で伝えるか」を考えます。これは、あなたの得意な方法や時間的な余裕にもよります。
たとえば:
- “会社員のための副業スタートガイド”をnoteで販売
- 副業やキャリアの悩みをテーマにした無料のメール講座を配信
- Zoomで“50代会社員のためのキャリア棚卸しワークショップ”を開催
- 自分の体験談をKindle本として出版
- 職場でのノウハウを“業務改善Tips”としてYouTubeで発信+収益化
- Excel・PowerPoint講座を動画化して販売
- 時間管理術や働き方改革のコツをブログで紹介し、広告収益化
▼ まとめ:「誰に届けるか」は、“過去の自分”が教えてくれる
副業や発信のテーマは、無理に外から探すよりも、自分の内側=経験や悩みから掘り起こす方が強い軸になります。
そしてそのテーマは、同じように悩んでいる“昔のあなた”に届けることで、誰かの背中を押す力になるのです。
会社員として積み重ねてきたあなたの経験は、思っている以上に価値があります。
ぜひ一度、過去の自分に問いかけてみてください。