副業って、始めるより「続けるほうが難しい」と思いませんか?
私は50代から、地域の中小企業を支援する副業をスタートしました。やりがいもあれば、正直しんどい日もあります。それでもやめずに続けてこられた理由は、“立派な動機”ではなく、“地に足のついたやり方”にありました。
今回は、私が副業を「やめなかった3つの理由」をお話しします。
「いい話ですね」で終わらせたくなかった
私の副業は、地域の中小企業を支援する仕事です。
「いい取り組みですね」と言われることもあります。でも、それだけで終わらせたくなかった。本当に役に立つ形で、続けたかった。
副業を始めるとき、多くの人が「どうやって始めるか」に注目します。
でも実は、それ以上に大事なのが、どうやって“続けるか”。
50代で副業を始めて数年。
試行錯誤のなかで気づいた「やめなかった理由」を、今のタイミングで言葉にしてみようと思います。
1. 地元の企業に「この人がいてよかった」と思ってもらいたかった
私が支援しているのは、主に地方の小規模事業者さん。
「何から手をつけたらいいのかわからない」「SNSもWEBもどう活用していいのか見当がつかない」
——そんな悩みに、現場で数多く出会ってきました。
私はこれまでのキャリアで、情報発信や企画立案に関わってきました。
だからこそ、「私の経験が役に立つなら」と思えたんです。
実際に、「相談できてよかった」「こんな形にできるんだね」と言ってもらえたとき、収入以上のやりがいを感じます。
この感覚が、私が今も続けている一番大きな理由です。
2. 短期間で実行できる仕組みをつくった
副業では「資料や提案をして終わり」になってしまうこともあります。
でも私は、「短期間で実行すること」にこだわってきました。
たとえば:
- 施策は必ず2〜3週間以内に着手
- 目標は小さく分解し、すぐ始められる一歩にする
- 実施後すぐに効果を確認し、次に活かす
このリズムを崩さず回すことで、「考えたけど進まない」状態を回避しています。
また、オンライン中心の支援であっても、できるだけ濃いコミュニケーションを心がけています。
Zoomミーティングに加えて、日常のちょっとしたやり取りができるようチャットも併用。
「話しかけやすさ」が、継続支援の信頼感につながると実感しています。
自分が疲れないペースで、相手にも納得感のある形を積み重ねていく——。
この仕組みが、自然と「やめない」につながっています。
3. 支援の現場で、自分が成長できている実感がある
副業を通じて、さまざまな地域企業の現場に関わらせてもらっています。
そのなかで何より感じるのは、「支援しているつもりが、自分が学ばせてもらっている」ということです。
限られたリソースで工夫を重ねる経営者、地道に価値を届け続ける職人さん。
一人ひとりの営みから、「仕事」や「地域とのつながり」について多くを学んでいます。
こうした関わりは、単なる副業の枠を超えて、自分のキャリアの一部になっていると感じています。
おわりに:「やめたい」と思った日も、実は何度もある
実を言えば、「やめようかな」と思った日も何度もありました。
手応えがない、反応が薄い、時間ばかりかかって成果が見えない——。
そんな日もあります。
でも、「またお願いしたい」と継続の依頼をいただけたとき、そのひとことが気持ちを支えてくれました。
そして、一つの目標を一緒に実現できたあと、
「じゃあ次はこういうことにも取り組んでみたい」と次の展開につながることも少なくありません。
最初の小さな支援が、未来のステップの“きっかけ”になる。
だから私は、今日もまた、迷いながらでも一歩踏み出しています。